6.SF読み物と虹組のふたり
前回からの続きです。
…星組のみんなの話からは、やや脱線してしまいましたね…w ひとまず話を戻すと…
『Amazing Stories』に関しては、星組のみんなは、別段、誰も興味がないみたいでした…w あんまり趣味じゃなかったのかな…。こう…楽屋というか、メイクルームの隅に何となく置いといたりはしたんですけど…誰も手には取りませんでしたね…w
まあ、基本的にVOGUE誌やなんかを置いてあるような部屋に、あんなものを持っていってもしょうがなかったんですけど…w 今にして思うと。
むしろ僕の方がVOGUEを好きになって、今もVOGUEJAPANを読んだりしています。こちらはこちらで思い入れがあるので、その話はまた別の折に。
ダイアナさんなんかは読書家ですから、もしかしたら、パルプフィクションの中にも、実は結構好きなものもあるんじゃないかとは思いましたけど…ただ、当時、ああいう粗雑な雑誌は、品の良い大人の読むものではない、というような感じがありましたからね…
しかもダイアナさん、一応表向きは、シェイクスピアの戯曲や古典がご趣味の中心でしたし…まあぶっちゃけ…こっそり読んでたりしてても、たぶんオースティンとかかな…っていう…w
SF…後々そう呼ばれるようになりましたけど…に興味があったのは、プラムさんと杏里くんの二人だけでしたね。あの二人はすごく好きみたいでした。
プラムさんはそもそも数学の天才ですから、科学系の空想物語は、得意中の得意というか…
ですし、これは雑誌そのものとは関係ない話なんですけど、たまに話題が流行科学の話になることがあって、数学や、理論物理の話になったりもするんです。
すると、僕だと頭がこんがらがっちゃいそうな理屈も出てくるわけです。そんな時はよく、プラムさんが理論を解説してくれました。…で、なぜかいつも、最終的にドーナッツにたとえ始めるんですけど…w いや…えーと…光がどうとか…こう…指を丸めて…まあ、何でドーナッツなのかはよくわかんないんですけど…
で、だいたい説明が終わると、いつもちょっと哀れそうな目で見られるんですよね…w ええ、あの、微笑んではいらっしゃるんですけど、半分は哀れんでるような…。まあ確かに、あまりに高度だったり、最新型だったりする理論は、ちょっと理解するのに時間がかかりましたけど…そんな…ねえ…別に哀れむほどのことではないと…何なんでしょうね…w いまだに謎です。
で、まあ…杏里くんの方は…正直、怖いもの見たさというか…下世話な興味が100%だったと思います…w 杏里くんはほんと、意外と趣味が下世話なとこがあるような…こんなこと本人が聞いたら絶対怒りますけど…w 本当に怖いものは苦手だったとは思いますけど、ペーパーバックは色々幅広かったですからね。恋愛ものもありますし。でも意外と冒険ものが好きみたいでした。ジョン・カーターとか。
あとはまあ…プラムさんが読んでたから…ってとこもあったのかな。杏里くんは、よくプラムさんのあとにくっついてて、仲のいい姉妹みたいな感じでしたから。