サクラ大戦V妄想回顧録

夢か現か…思い入れ深く『サクラ大戦』をプレイした結果、そこでの体験がリアルなもう一つの人生経験のように感じている…そういう方々が、実はプレイヤーの中には多々いらっしゃるのではないかと思います。サクラとはそんなミラクルが生じた作品であり、わたくしもそのミラクルにあてられた一人。そんなわたくしが、かつて“太正”時代に“経験”した事を記憶が混濁したまま綴ります。今思い出しているのは1928年以降の紐育の記憶。これは新次郎であり、現代の他人であり…という、人格の混ざった記憶それ自身による、混乱した、妄想回顧録です

9.プラムさんと杏里くん / リトルリップ・シアター入り口の華やぎ

そう言えば杏里くんって呼び方ですけど…最初は、吉野くんって呼ぼうとしたんです。でもシアター内ではアンリで通ってるから、名前にしてくださいって言われて…杏里くんに。吉野くんでもいいと思いますけどね…。まあ…アンリ、だと西洋の名前みたいな響きもありますしね。

 

最初意外に思ったのが…杏里くん、すごく日本語が上手なんですよ。もうほんとに、普通に日本で生まれ育ったのと同じ感じの、流暢な日本語で。

 

…そう…彼女、日系の三世ってことなんですけど。日本に行ったことはないわけです。…ええ、生まれ育ったのはシアトルで。

 

もちろん親御さんの丁寧なご教育の賜物でもあったのかもしれませんけど…それにしても、すごく賢い子なんだな…ってことは、彼女の日本語を聞いて、もう一発で伝わってくるというか、よく分かりました。…で、どうやらこれは怒らせてはいけないタイプの人だな…ってことも、同時によく理解しました…w

 

なので、初対面の時から今に至るまで、僕は杏里くんには、一切頭が上がりません。シアター内で僕に対して一番権力があるのは、おそらく杏里くんだと思います…w

 

杏里くんはまあ…とにかくちっちゃい子で。それがまた可愛らしくて、売店でも人気なわけです。She's so cute !! って言うご婦人方の声が頻繁に響いてましたね… so tiny !! っていうのが、たまに混じってて、まあその…そんなに悪気はないとは思うんですけど… 杏里くんは無視してましたね…w 今なら kawaii !! って言う人も多いかな…それはたぶん、杏里くんも喜びそうな気がします…w

 

で、プラムさんとはまさに凸凹コンビという感じで… ただ、凸凹というには、あまりに差があり過ぎるんですが…w

 

プラムさんは、いつもホールではローラースケートを履いているので、そもそもそれなりに身長が高い方なのに、より大きくなってるわけです。どのくらいかな…6フィート近くある方なので…そう、だいたい180cmぐらいですね。…で、スケート靴でより背が高くなるので、190ぐらいの人がこう…ガーッと滑走するという…w

 

杏里くんなんて、もうその半分ぐらい…は言い過ぎですけど…w まあでも、感覚的には半分ですよ。そのぐらい違う。

 

そんな二人がコンビなのは絵的にもすごく映えましたね。シアターのホワイエはあの二人のおかげで、すごく華やかになったと思います。…モギリも目立たず、いい感じだったかと…w

 

そうなんです、僕たち三人が劇場入り口の顔だったわけです。…わけですが、今写真を見返しても、だいたい僕は写ってないですね…w 杏里くんとプラムさんはよく写ってるんですけど、僕が写ってる写真はすごく少ない… 見切れてますねこれとか。

 

まあその…いいんです。それが宿命… そうですね、一族の。宿命ですし…w ええ。いいんですいいんです。その方が、華がありますから…w

 

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当時のチケットです。いくつかは、まだ大切にとってあります。いったい今まで何枚のチケットをもぎってきたのか…w 感慨深いですね…w

 

ちなみにこれは…『WILD WEST WISH』公演時のチケットです。ブロンコ・ビリーのような西部劇公演ということで、大変にヒットした公演でした。あと『W・W・W』の文字だけでデザインされた広告が非常に斬新だということで、その点でも話題になったのが印象的でしたね。あのデザインはその後いろんなところでオマージュが捧げられていますし、映画と並走する形で西部劇人気を牽引した最初期の舞台公演だったということで、後世への影響という意味でも、記念碑的な公演だったかなと思います。