ダイアナさんの苺のスコーン / あるいはマッカーシースペシャル / 美味しいスコーンの焼き方・レシピ付き
舞台『マダム・バタフライ』の初演が終了した後、ダイアナさんから、ちょっとしたお誘いを受けたことがあります。
曰く、例の役作りの一件でヒントを貰ったので、それに対してお礼がしたいとのことでした。
僕としては単に、やや差し出がましいことを言ってしまっただけのように思っていたので、そう仰っていただけるなんて、ありがたいやら恐縮やらでしたけれども…。とはいえ、せっかく受けたお誘いでしたので、ありがたく参上することに致しました。
なんでも、午後3時丁度に自宅に来て欲しいとのこと。伺うことになった日は11月の終わりで、よく晴れた、それなりに寒い日でした。
思えば、ご自宅に伺うことこそ初めてではありませんでしたけれども、最初の訪問の際は彼女の叔父様… 我らが劇場支配人にしてダイアナさんの叔父でもあるマイケル・サニーサイド氏からのお招きでしたから、ダイアナさんから直接お誘いを頂くということは初めてでしたので、多少なりどぎまぎいたしました。
ダイアナさんのお住まいはといえば、叔父であるマイケル・サニーサイド氏の邸宅です。これはもう、それ自体が有名ですけれども、驚くべきことにセントラルパーク内に構えられた例の大邸宅… そうです、奇天烈な日本庭園らしきものがある… あそこですね。サニーサイド氏の親戚ということで、ダイアナさんもあの邸宅の一画に住んでいらっしゃったんです。
ということはつまり、セントラルパーク内に住んでいらっしゃるようなものでしたから、邸宅の豪華さもさることながら、自然がたくさんあって良い環境でしたので、そういう意味で、お住まいはやはり羨ましかったですね。僕とかジェミニの安アパートとは、本当に大違いでした…w
ジェミニの部屋なんて、もうホントに、馬小屋みたいでしたからね…
…と、これは、我々の間では、お決まりのジョークです…w ラリーがいましたからね。本当に半分は厩舎だったわけですけども… 実際、飼い葉がもさもさと溢れる中で、靴下が紐に吊るしてあったりして、いったいどこの開拓民かと…w
もちろんダイアナさんご自身も実力派俳優として当時既にセレブリティではございましたけれども、元々お身体の具合が良くなかったダイアナさんの為に、特別に良い環境をサニーサイド氏が誂えていらっしゃいましたから、ダイアナさんのいらっしゃる区画は、英国趣味の可愛らしい建物が建っていて、大変素晴らしいお住まいでした。
中でも特に印象的だったのが、いかにも英国調の浪漫が溢れていた庭園型の中庭と、その一画にあったサンルームです。
英国といえば憧れのサンルーム。もうそのままで、ジェーン・マープル氏がお茶でもしていそうな雰囲気のあるお庭とサンルームで、本当にとっても素敵でした。
その日、ダイアナさんのお部屋に到着すると、早速そのサンルームの方にご案内くださいまして、すると、中に入った途端に、ふっと良い香りが薫って参りました。
紅茶の香りと、焼き立てのお菓子の香り…
そう、ダイアナさんは先日の一件のお礼にと、アフタヌーンティーにご招待くださったんです。
なんとお菓子もお紅茶も、全てダイアナさんが手ずからご用意くださっていました。
焼き立てのお菓子の香りの正体はといえば、ふっくらと膨らんだスコーン…!
すごく綺麗なキツネ色に焼けていて、表面にかすかに踊る雪のような小麦も美しく、見るからに美味しそうな見た目をしていました。
紅茶もスコーンもぜひ熱いうちに食べて欲しいとダイアナさんに請われるがままに、席に着くやいなやスコーンをがぶりと頬張ったんですけれども…
もう本当にとろけるような美味しさ!! あの瞬間の感動は、何年経っても忘れられません。
といいますか、比喩ではなく、本当に、とろけたんです。とんでもなく滑らかで爽やかな口溶けでした。
ダイアナさんのスコーンは既に上下に割ってあって、中にはたっぷりのクロテッドクリームが挟み込んであり、さらにその中に、なんと苺がたっぷり入っていました。
苺をサンドしたスコーンだったんです。
ダイアナさんのスコーンはそもそも本体が本当に美味しくて… その後、苺無しの単品スコーンも何度となく頂くことになるんですけれども、まずそのスコーンが、すごく美味しいんです。
これはのちに知ったことですが、どうやら表面は香ばしく仕上げつつもミルクの水分が失われていない、という部分が、ポイントの様でした。なので、クロテッドクリームと一緒になった時に、スルリと滑らかな口溶けになるんです。
『たっぷりとクロテッドを塗ったスコーン以上に美味しい食べ物はない』とは、どなたか英国の方が言った有名な言葉らしいですけれども、その気持ちは、すごく良くわかります。
まあその、チャーチル氏の有名な…『我が英国にも美味しい物はあるんですよ。…調理前ですけどね』っていうジョークもありますから、英国の人が言ってると、微妙に自虐ネタに思えなくもないですけども、これは多分そういうニュアンスではないですよね…w 実際、クロテッドとスコーンの組み合わせは、紛うことなく魔法のような美味しさがあります。
ちなみに近年スターバックスなんかで売っているアメリカンスコーン… チョコチップが入ってたりするやつですけれど、あれはもう、別物ですからね。すごくハードでがっしりしてて… それはそれでコーヒーに合うし、他に替えがたい喜びがあるとは思いますから、あれはあれで、僕もとても好きですけれども。
英国式のスコーンって、意外とまだ日本ではちゃんと食べたことないかも…という方も多いような気がしますけれど、ぜひそういう方こそ、英国式のスコーンを一度召し上がってみて欲しいですね。アメリカンスコーンの、あの水分を持っていかれるような感じとは、全然違いますから…w そう、あれが苦手っていう方、いまだに僕の周りにも結構いるんですけど、ほんとはそういう物じゃないのでね…w
と言いますか、実際スコーンだけを食べようとすると喉につかえてしまいますけれども、あくまでお紅茶とセットのものですから。クロテッドと一緒になることによって、とろけるような食感になった柔らかいスコーンを頬張った上で、さらにそれをたっぷりの紅茶で流し込むのが、浪漫なわけです。
…と、お話ししてるだけでもう食べたくなってきちゃいますね…w
僕自身、本格的なアフタヌーンティーを頂くのは、ダイアナさんにお招き頂いたその時が初めての経験でしたから、そういった点でも鮮烈な体験でした。
実は江田島での英語の先生は英国の方でしたので、先生のご趣味件、社交学としてアフタヌーンティー講習というものがありまして。そのおかげで「スコーンは半分こに割って頂くのが正式」だということだけ、学んではいたんですけれども。正直、その時に頂いたスコーンとダイアナさんのスコーンでは雲泥の差でしたね…。
先生のスコーンはほぼビスケットのような固焼き仕上げだったので、あの頃の、僕の中でのスコーンのイメージというのも、要はビスケットのちょっと大きい版かな… という程度の認識でしかありませんでした。ダイアナさんのおかげで、スコーンそのものに対する印象も一変しました。
とはいえ決して先生のスコーンが美味しくなかったというわけではないんですけれども、さすがにあの頃、日本でクロテッドクリームは手に入りませんでしたから、その点どうしても不利でしたね…w 思えば、先生もすごくクロテッドクリームのことを恋しがっていらっしゃった事を思い出しました。あの頃はよく意味が分かりませんでしたけれど、今なら分かります…w
で、そのダイアナさんの苺のスコーンなんですけれども、そもそも美味しいダイアナさんお手製のスコーンが、120%の完成をみるようなスペシャルバージョンだったわけです。
スコーンとクロテッドと生苺(と少しの苺ジャム)が組み合わさることによって、スコーンだけで物すごくジューシーな仕上がりになってるんです。それだけで完結しちゃうというか。
と思ってるのに、さらにたっぷりのミルクティーが合わさることによって、風味、コク、爽やかさ、香ばしさ、瑞々しさ、芳醇な甘さにすっきりキレの良い口溶けと、もうパーフェクト…!
食べ始めたと思ったら、あれ?消えてる!みたいな感じです。そう、もう、気付いたらふっと消えちゃってる感じ…w
もう本当に、とんでもなく美味しくて、感動してしまって…
というこちらの様子を見て、ダイアナさんも大分照れながらもニコニコしていらしゃって、とっても幸せな時間を過ごしました。二人で食べ過ぎて、お腹いっぱいになっちゃいましたね…w
ちょうど11月の午後の、柔らかい黄金色の日差しがサンルームに差し込んできて、そうかこれが『The Golden Afternoon』か …と、思わずルイス・キャロルとアリス・リデルの姿を思い浮かべたりしました。
小川の流れる英国の庭園でこそありませんでしたけれども、なんだか、あの夕暮れ前のほんのひと時それ自身に潜む永遠性といいますか、その美しさの片鱗を見られたような気がしました。
そういえばあの時、BGMにラジヲがかかっていたんですけれども… あの頃もう既に若い時分のビング・クロスビーが歌ってたのかなぁ… そうだった気がするんですけれども… 彼の歌声は今でも普通に街中で聴こえてきますから、そう思うとなんとも不思議ですけれどもね。
穏やかな、暖かいひと時でした。
そのダイアナさんの苺のスコーンなんですけれども、最近ちょっと驚くようなことがあったんです。
英国BBCのテレビドラマシリーズ『ファーザー・ブラウン』(世界三大探偵のひとりブラウン神父シリーズの何度目かの映像化作品です)を観ていたところ、レギュラーキャラクターのマッカーシー夫人がスコーン作りの名人という設定で、たびたびスコーンを焼いていらっしゃるんです。そして、そのマッカーシー夫人によるオリジナルスコーンがまさに、苺のスコーンだったんです。
二つに割ったスコーンの間にたっぷりのクロテッドクリームと生苺!
まさにダイアナさんのスコーンと同じ物でした。
なんだか嬉しくなってしまって、その後ダイアナさんに教わったやり方で、早速また自分でも苺のスコーンを焼いてみました。
…はい。あんまり美味しいものだから、結局その後、ダイアナさんに作り方を教わったんです…w
というわけでこちら、ダイアナさん直伝の苺のスコーンです。
我ながら… と言っても、オリジナルはスコーン作りの名人であるダイアナさんのスコーンですから当然ダイアナさんの功績なわけですけれども、もう本当に、信じられないくらい美味しいです…!
スコーン、そして英国と言えば、その後日本においてはリンボウ先生こと林望先生がご紹介されたものが有名ですから、リンボウ先生のレシピやなんかもミックスしながら、より美味しくなるように、今に至るも工夫を凝らしているのが自慢です。
そういえば、日本ではその後長いこと、クロテッドクリームが手に入らない時期がありましたから、その時分は完璧なスコーンが食べられなくて、先程申し上げた英語の先生と全く同じように、僕自身も寂しい思いをしましたね。
と言いますか、今現在でも、まだまだ国内ではクロテッドクリームの存在自体が浸透しているとは言い難いですし、一部のお店でしか扱っていないのが残念ではありますけれども。
クロテッドが無い場合は、生クリームとジャムの組み合わせでも、スコーンは美味しく頂けはしますけれども、やはりベストはクロテッドクリームと苺ジャムです。本当にクロテッドで頂くスコーンは他に変え難い美味しさがありますから、もっと広く、気軽に手に入るようになれば良いなと思うのですが…。
とは言え今、限りがあるとは言えども、それでも中沢乳業さんなんかによって、ある程度国内でもクロテッドクリームが製造されるようになっているのは、他でもない、今田美奈子先生のご尽力の賜物ですから、我々は本当に今田美奈子先生には足を向けて寝られませんし、感謝もしきれません。
そして今田美奈子先生といえば新宿高島屋。僕もクロテッドクリームを買いに行く時は高島屋に行くことが多いのですが、皆様もぜひお近くにお立ちよりの際は、今田先生のサロンにお越しの程を。
というわけで、ダイアナさんの苺のスコーンなのですが、せっかくですのでレシピと、ちょっとした作り方のコツを公開いたします。
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《ダイアナさんの苺のスコーン》
細切れバター 50g
卵+牛乳 130cc
砂糖 50g
小麦粉 230g
ベーキングパウダー 小さじ2
クロテッドクリーム 50g〜たっぷり100g
生苺 適量 半パック程度で十分
ジューシーなものをゴロゴロと入れるのがおすすめ
苺ジャムを少量繋ぎに使うのも良い
※細切れバター = 普通のバターですが、小麦粉とすり合わせやすいように、必要量を事前に薄切りにしたものです。ただし柔らかい方が扱いやすいからと言って、室内で適温に暖めてしまうのは(他の焼き菓子では問題ないですが)スコーンにおいてはご法度!冷たいままでは固くて切りづらいとは思いますが、バターナイフなどではなく、いっそきちんとした包丁でスライスしてしまいましょう。一度融解したバターは元に戻りません。小麦粉とのすり合わせ作業時に、いかにバターを溶かしてしまわないかが、スコーン作りでは重大なポイントになります。ご注意を!仕上がりが段違いです。
⓪オーブンを 210° 20分 で余熱する。
①小麦粉&ベーキングパウダーを合わせ、その粉をふるいにかける。
細かな手間暇を掛けるのが美味しさの秘訣。
②ふるいにかけた粉に細切れバターを投入。
手指を使い、小麦粉の中でバターをすり潰すような感じで、練り込みすり込みする。
(サブラージュという技法です)沙みたいな質感になるように。
ここが一番のキモ。バターは一度溶けると元に戻らない!
なるだけバターが解けないように、冷却材などで手を冷やした上で、素早く作業する。
最近は薄いビニール手袋もあるので、それをして作業するのも手軽で良いです。
ここでバターの良い香りがしてこない方が上手くいっているということ!
尚、バターと小麦粉を混ぜ合わせようとするのではなく、
とにかく小麦粉のなかでギュッとバターをすり潰し続ける事に集中しましょう。
うまくすり潰し続ければ、勝手に混ざってくれます。
③砂糖を混ぜ込む。さくっと。
④卵&牛乳を混ぜる。さくっと。
生地に余計な練りを加えないで済むように、
卵と牛乳だけの状態で先に一緒に混ぜておきましょう。
あくまでさくっとあえるように混ぜ合わせ、水分が一応全体の粉を捕まえたかな…
という程度に生地がまとまってきたら、パッと次の作業に移ってしまいます。
⑤ラップを敷き、打ち粉をした板の上に生地を延ばす!
生地が板にくっついてしまわないように、打ち粉をしながら、手早く二、三回折りたたむ。
延ばして、折って、延ばして、折って、延ばして、折って。
ここの折りたたみがそのままスコーンの割りやすさに繋がります。感覚を掴みましょう。
そして、ここで練り過ぎてしまわないのがコツ!
生地を捏ねれば捏ねるほど、グルテンが発生してしまいます。
するとどんどんパンの様になってしまいますので、
スコーン一流の美味しさから離れてしまいます。
③〜⑤の工程は最小限の動きで済ませ、なるだけ生地をいじり過ぎないことが重要です!
⑥型抜き!口どけと柔らかさを重視する場合、焼き上がる際にある程度横に広がるので、
折りたたみ完成時の生地の高さを、それなりに高くするようにします。
さらに一度型抜きをした後は触らないのがコツ。
型から外す時も生地を触らないように、貫き型の内側に十分に打ち粉をして、
中身には触らず、ふるい落とすようにする。
少しでも触るとそれがそのまま潰れた形になって焼き上がってしまいます。
⑦190°に設定し直したオーブンにイン!まずは8分を目処に。
焼き目ができるまで焼く。表面の焼き加減はここで決める感じ。
ここでお茶も準備をする。
温度設定はオーブンの個体差にもよるので、場合によっては200°等でもいけるかも。
⑧焼き目が出来て来たらアルミホイルをのせ、全体に火が通るようにする!
⑨約13分めまで焼く。8分+5分の、計13分。この間にクロテッドクリームとか用意。
オーブンには個性があるのであくまで目安ではあります。中まで火が通ればOK!
つまり前半の8分でスコーンを膨らませ、表面に焼き目を作り、
後半の5分で中まで火を通す、というイメージ。
⑩焼き上がったら後は簡単。スコーンをさっくりと上下二つに割り、
中にたっぷりのクロテッドクリームと、反対側には苺ジャムを塗り、
あとはカットした苺を挟み込むだけ!
苺は薄くスライスしてしまうよりも、半分に切る程度が美味しいです…!
大きめの苺の場合は半分の半分、四分の一程度で。
紅茶は沸騰した瞬間のお湯で淹れる必要がありますので、タイミングの調整にご注意を。
普通のスコーンは割って食べるものですが、苺のスコーンに関してはもちろん
そのままお召し上がりくださいませね。
挟み込まれた苺のジューシーさと、絹のような滑らかさでほどけるスコーンのハーモニーを
ぜひお楽しみくださいませ。
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スコーンの焼き方には色々な方法がありますが、個人的には「高温で素早く焼く」のが断然おすすめです。究極に美味しいスコーンを極めるべく、これまで様々な焼き方を試したのですが、これが一番、表面のさっくり感と中の口溶けを両立できると思います。
低温&長時間にすればするほど形は整いやすくなって、いかにもスコーンらしい綺麗な円形に仕上がりやすくはなりますが、いざ食べてみると、どうしてもパン寄りの仕上がりになってしまっていて、それではスコーンとしての究極的な美味しさからはちょっと離れちゃう気がするんですよね…。
しかし高温で焼こうとすればするほど、表面ばかりが焦げてしまって、中まで火が通らない。果たしてどうしたものか……
そこで辿り着いた答えが文明の利器アルミホイル。いやはや最近は便利になったものです。焼いている途中でサッとアルミホイルを一枚全体に載せてしまうのが手軽で且つ、大変効果的です。ホイルさえあれば不思議なほど表面が焦げることがなくなりますので(クッキーなんかでも同じですね)表面の焦げ、焼け過ぎを心配することなく、中まで火を通して、適当なところまでふっくらさせることができます。
高温+短時間+ホイル作戦 で、きちんと中まで火を通す、のがおすすめです…!
最初は僕も180℃ 20分説を採用していたのですが、やはりどうしても水分が多めに飛んでしまってパン寄り… 決してパンではないのですが、スコーン界の中ではパン寄り… というニュアンスになってしまいます。
あのサックリとしていつつも、ミルクの水分も多く含まれていて、スルッととろけるような繊細で滑らかな口溶け… あの感じを実現するには、より高温で、短時間で、という形が良いという結論に達しました。
とは言えオーブンは本当に個性豊かで、個体差が激しいので、ご自宅のオーブンの特性に合わせて、温度調整を頑張ってみてくださいませ。
そういったわけで、今回はダイアナさんとの思い出のスコーン… 現代においてはマッカーシー夫人のマッカーシースペシャルであるところの、英国一流の美味しさ、苺のスコーンのご紹介でした。
…こうして苺のスコーンを作って食べるたび、『マダム・バタフライ』初演のあの季節を思い出さずにはいられません。気候としては既に大分寒い時期ではありましたけれども、ある意味ではあの日サンルームで頂いた紅茶とスコーンのように、熱くて、暖かい日々でした。
皆様もぜひ、英国気分を堪能しながら、美味しいスコーンとアフタヌーンティーをお楽しみくださいませ。