サクラ大戦V妄想回顧録

夢か現か…思い入れ深く『サクラ大戦』をプレイした結果、そこでの体験がリアルなもう一つの人生経験のように感じている…そういう方々が、実はプレイヤーの中には多々いらっしゃるのではないかと思います。サクラとはそんなミラクルが生じた作品であり、わたくしもそのミラクルにあてられた一人。そんなわたくしが、かつて“太正”時代に“経験”した事を記憶が混濁したまま綴ります。今思い出しているのは1928年以降の紐育の記憶。これは新次郎であり、現代の他人であり…という、人格の混ざった記憶それ自身による、混乱した、妄想回顧録です

1.クセ毛の赤毛 / 新入り同士としてのジェミニ・サンライズ

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ときどき新宿御苑をセントラルパークのように思うことがあって、そうすると、ジェミニとのことを思い出したりします。

 

昴さんはすぐそばのホテルに住んでたのに、あんまり公園では会わなかったな…とか、そんなこと…w 星組に配属されて一年目なんかは、ジェミニとは星組見習い同士で、あんまりお金も無かったし、練習付き合いついでに公園に出かけたりするのが、ちょうど良かったし、楽しかったな…とか。

 

都会の中の自然は、ジェミニにはちょっと不自然だったかもだけど、狭いアパートの中じゃ木刀振り回せないし、よく飛び跳ねるから外が似合ったてたな…とか。夕日に赤毛が透けて綺麗だったな…とか。なのに本人はストレートのブロンドに憧れてたりして…とか。

 

すごく綺麗なのに…て思っても、そんなこと言えなかったな…とか。…いや、そういえば、ちょっとは言ったような気がするけど、吹き出して you so very kind とか言われて、まともに相手されなかったな…とか。

 

暗くなってアパートまで帰る道すがら、いつものデリでサンド買って帰るのが楽しみだったな…とか。一郎叔父さんは最初からエリートだったろうけど、僕は最初につまづいちゃったし、こんな街にまで出てきちゃって、これからどうなるんだろうな…とか。

 

でもだから、ジェミニとはホント同じような立場だったから、なんか、一緒に頑張ろう!感があって、なんとか楽しく頑張れる気がして、すごく救われたな…とか。案外ジェミニにとってもそうだったのかな…とか。そんな徒然な想いが、ふっと蘇ったりします。